つばさ税理士法人(山田眞一代表・燕市南7)では、企業の海外販路開拓とともに、地域ブランドを世界に広く発信し、インバウンド効果による地方創生につなげようと、燕三条地域の9社の企業コンソーシアムを結成し、香港にあるグッドデザイン賞の公式ショップ&ギャラリー「GOOD DESIGN STORE(グッドデザインストア)」のギャラリーに27日から来年1月3日まで燕三条のものづくり製品を展示する。
9社は三条市の諏訪田製作所、マルナオ、マルト長谷川工作所、山村製作所、燕市の玉川堂、新潟精密鋳造、i-D international、柄沢ヤスリの4社ずつと新潟市のエフディーの1社の内訳。約17平方メートルのギャラリーに合わせて60点余りを展示する。
グッドデザインストアは、公益財団法人日本デザイン振興協会が主催事業のグッドデザイン賞の常設発信拠点として2014年5月1日、香港でも観光客や感度の高い高所得者が集まるクリエイティブ複合施設「PMQ」に開設。グッドデザイン賞受賞商品の販売を主体に、日本の商品やデザインをPRするスペースを併設しており、もちろん燕三条の受賞商品も扱っている。
つばさ税理士法人は、和食居酒屋よね蔵グループの香港進出を手伝ったこともあり、グッドデザインストアからギャラリーを使ってみないかと声がかかった。代表で税理士の山田眞一さんは燕三条青年会議所の理事長を務めたこともあり、地元に貢献できればと燕三条地域の会社に参加を求めた。
山田さんは「国内のマーケットは小さくなっていく。燕三条地域の企業も海外マーケットに出て行かなければならない。それを手伝う仕事がやりたかった。今回は純粋に燕三条のものづくりを見てもらい、感じてもらうきっかけになる」と言う。
12月3日から5日まで香港で開かれる世界からデザイナーやクリエイターが集まる「イノ デザイン テック エキスポ」の会期と重なり、その来場者もグッドデザインストアに足を運ぶと予想される。香港をマーケットと見ている燕三条の企業はまだ少なく、「アンテナショップのように香港や世界の皆さんに地場産品がどう映るのか見てみたい」と山田さん。「海外マーケットの開拓は時代の要請でもあり、これからも海外進出の支援事業に積極的に取り組みたい」と話している。