三条市の和紙人形グループ「野鶴会」(関川精子会長)主催の第43回紙人形展と三条カメラ商組合主催の「2015三条夏まつり写真コンテスト入賞作品展」が21日から23日までの3日間、同じ三条市中央公民館大集会室を会場に開かれる。
それぞれの作品が立体、平面と異なるため毎年、同じ会場で同時開催しており、ことしも会場に並べた展示台に野鶴会会員13人が作った紙人形147点、壁に沿って立てたパネルに写真コンテスト入賞作品33点をはじめ写真106点を展示している。
ことしで第43回の紙人形展は休んだ年もあるので、ほぼ半世紀も続く。美しい和柄の和紙で作られて着物をまとった人形が並ぶ。昔の日本の伝統的な風景を再現した作品をはじめ、現代の成人式をモチーフに振り袖を着たはたちの群像を描写した作品もある。
ことしは5月15日に行われる三条夏まつりの大名行列を再現した作品も展示する。以前に一度、大名行列を制作したことがあり、作品は三条市歴史民俗産業資料館に展示されている。ことし春から新たにひと回り大きいサイズの紙人形で制作している。
行列全体の編成の完成にはまだほど遠いが、数人の会員で34体を作った。天狗の後ろまでできあがり、格好がつくようになったことから未完成のまま展示することにした。完成にはまだ2、3年かかりそうだが、会員はそれを励みに創作を続けることにしている。作品展は午前9時から午後5時まで、最終日23日は午後4時まで。