子どもたちの夢を実現する「羽ばたけつばくろ応援事業」に採用された「夢の音楽会」が19日、燕市立分水小学校で開かれ、分水地区の3小学校の5、6年生合わせて274人と保護者や地域住民を含め約300人がプロの音楽に耳を澄ませた。
燕市は今年度、青少年の夢を資金面で応援する「羽ばたけつばくろ応援事業」に取り組んでいる。市内の小学生から高校生を対象に取り組みたい事業を申請してもらい、審査して採用された事業には個人で10万円、団体で25万円を上限に補助するもの。
今年度初めに行った審査には4件の申請があり、4件とも採用が決まった。「夢の音楽会」もそのうちのひとつ。分水地区3小学校の若竹児童会(分水小)、青空児童会(分水北小)、あおぞら児童会(島上小)の各児童会が申請者となり、音楽鑑賞会を計画し、音楽を通した交流を申請した。
実現した「夢の音楽会」は、主に県内で活躍するピアノの佐藤瑠美さんとソプラノ歌手の櫻井綾さん、それと弦楽四重奏団「アンサンブル・オビリー」。誰もが耳にしたことのある有名なクラシックの曲をはじめ、アニメの挿入歌、各小学校の校歌などを演奏したほか、児童から出演者への質問も行った。
運営も3小学校の児童会で行い、分水小体育館に集まった3校の5、6年生は体育館に並べたいすに座り、じっくりと鑑賞。1曲終わるたびに大きな拍手を送った。質問で児童は、練習方法や音楽を仕事にした理由を聞き、将来は自分も音楽関係の仕事に就きたいという児童は、「音楽をするやりがいや生きがいは何ですか?」と答えを求めていた。