新潟の冬の味覚、西洋ナシ「ル レクチエ」の販売が24日、解禁された。前日の23日、県内有数の産地・三条市大島地区でもわずか1カ月余りしかない今シーズンの出荷をスタートした。
「ル レクチエ」は、県内産ナシの締めくくり。きれいな山吹色の皮に包まれ、上品な香り、とろけるようななめらかな食感、濃厚な甘みが特徴の西洋ナシの高級品種だ。
出荷時期からもクリスマスや歳暮の贈答に使われることが多く例年、歳暮のピークの12月初めから中旬ころにかけてが出荷のピーク。新潟の名産品に育てようと県は販売解禁日を設けており、ことしは11月24日を解禁日に設定した。
その前日の23日、三条市の大島選果場には、果樹生産者で構成する大島園芸振興協議会(通称大島園協)の西洋なし部会(土田広樹部会長)の生産者が次々と初出荷の「ル レクチエ」を持ち込み、場内はさわやかな甘い香りに包まれた。同部会では、確かな品質で消費者に届けようと毎日、部会員が交代でJAにいがた南蒲職員とともに出荷前の検査をしている。
この日も午前11時から検査員6人が検査を行った。「ル レクチエ」はJAにいがた南蒲の緑色の化粧箱や県内統一の茶色い箱などに納めてあり、形、汚れや病気はないか、規格とあっているかなど一箱ずつていねいににチェックした。
土田部会長によると、ことしは「数量的には不作」で、出荷量は昨年の7割にとどまると言う。不作の理由は、県内全域で影響を受けている褐色斑点病という病気が増えてきたことと霜の害。県内の他産地と比べれば三条市はいい方と言うが、「ことしは(出荷が)早めに終わるかもしれない」と言う生産者もいた。
品質は「大玉傾向で、甘みが濃く、味はすごくいい」と太鼓判を押す。緑色の果実を収穫し、生産者が温度や湿度などを管理して約40日間の追熟させて、出荷となる。土田部会長は、夏から続くナシの中でいちばん最後に出荷する品種であり、熟成にも手間をかける分、生産者の愛情も強いのではと話していた。
同選果場では、今シーズンは1ケース4キロ入りにすると2万ケース、計80トンの出荷を見込む。初日分は、県内、東京、関西の市場に出荷。翌24日に市場で競りにかけられ、店頭に並ぶ。