三条市元町、ラーメン店「龍昇園」(刈屋栄二さん経営)は、11月30日の1日限りでことしも五十嵐川を上るサケをスープに使った「氷頭(ひづ)みそラーメン」を1杯100円からの寄付で提供する「チャリティーラーメン」として販売し、9月に水害に見舞われた茨城県常総市で被災者のために売り上げすべてを寄付する。
「氷頭」は、サケの頭部の軟骨部分で、コラーゲンもたっぷり含む。「氷頭みそラーメン」は、地元三条市の五十嵐川で捕れたサケの氷頭のスープと通常のトリなどを使ったスープを合わせたダブルスープで作るみそラーメン。県内でもサケを使ったラーメンは珍しく、春までの季節限定で販売する季節限定メニューだ。
同店はさまざまなチャリティー活動に参加している。「氷頭ラーメン」を発売した2004年に中越地震の義援金を寄付して以来、毎年、「氷頭みそラーメン」の発売にあわせてチャリティーラーメンを行い、今回で12回目。通常900円で販売している「氷頭みそラーメン」をこの日一日は、1杯100円の募金で提供する。
これまで国内外のさまざまな災害被災地に寄付しており、昨年は広島の土石流と長野県神城断層地震の2つの災害で被災した人たちのためにと、チャリティラーメンの売り上げとレジ脇に置いているペットボトルの募金箱に寄せられた善意の合わせて8万0342円を寄付した。
今回の常総市への募金は、すでに店内のペットボトル募金箱にも来店客などが入れており、水害の翌日に1万円札を入れていった人もいると言い、刈屋さんは大勢の善意に感謝している。
30日は、チャリティーラーメンのみの販売で、200食を提供。営業時間は午前11時から午後2時までと、午後5時から売り切れるまで。