29日、燕市体育センターで開かれた第4回燕市武道祭で、天才空手少女として世界の注目を集める長岡市の小学校3年生、高野万優(まひろ)ちゃん(9つ)が招待演武を披露した。
武道祭は県立武道館の燕市への誘致をきっかけに3年前から毎年開かれている。ことしもこれまでの燕市内の7つの武道団体で構成する燕市武道協議会(田辺良文会長)に代わって一般財団法人燕市体育協会が主催。各団体から合わせて約100人が参加して団体ごとに演武などを披露し、来場者を対象に武道の体験も行った。
その皮切りの招待演武で、真優ちゃんは形演武を披露した。真優ちゃんは4歳から松濤館流の空手を学び、全日本少年少女空手道選手権大会で2013年からことしで3年連続の優勝。YouTubeに投稿された真優ちゃんの演武は再生回数400万回を超して世界の注目を集め、CMにも出演。オーストラリアのシンガーソングライター、シーアのプロモーションビデオが公開されたばかりでますます世界的な存在となっている。
8日にも燕市で開かれた新潟県スポーツ少年団の大会にも出場、小学生低学年女子の部門で優勝したばかり。この日は燕飛(えんび)と観空大(かんくうだい)の2つの形を披露した。
真優ちゃんの演武を見ようと、この時間に合わせて来場した人が多く、約250人の2階ギャラリーから息を止めて見守った。黒帯の真優ちゃんはコートに入ると、それまでのあどけない表情から刺すような厳しい目に一変。水を打ったように静まり返った張り詰めた空気のなかで、真優ちゃんの息や空手衣がこすれる音が響いた。約2分半に及ぶ堂々とした演武に大きな拍手がわいた。