包丁を一貫製造、販売する株式会社タダフサ(曽根忠幸社長・三条市東本成寺)では、12日午前9時から午後4時まで工場敷地内の「庖丁工房タダフサ ファクトリーショップ」で初めてのアウトレットセールを開く。
溶接や研磨などの製造工程で同社の厳格な規格に適合しなかったアウトレット品を格安で販売する。同社の本格派の包丁ブランド「庖丁工房タダフサ」の7アイテムをはじめ、菜切りや出刃の定番包丁のアウトレット品、廃番品、めったに製造機会のない貯蔵品、限定品など約30アイテムを販売する。
「庖丁工房タダフサ」は、越後三条鍛冶集団が開設した経営力向上人材育成塾のなかで、経営コンサルティングやブランディングを手掛ける中川政七商店社長の中川淳さんの指導を受けて開発、2012年に発売したブランド。売れ筋の“基本の3本”のパン切り、三徳、ペティはそれぞれ1万円近い定価にもかかわらず1年待ちと言われほど入手困難な人気が続いている。
アウトレット品は実用上は何の問題もなく、どこに問題があるのかわからないレベルだが、今回はそれぞれ2割引きで販売する。また、持参した包丁の研ぎ直し現場を見ることができ、有料で研ぎ直しも受け付ける。
「こうばカフェ」として工場の一角にイートインスペースを設け、キッチンカー「SOYL cafe」がオーガニックカレーやコーヒーの販売も行う。
同社はことしの「燕三条 工場の祭典」の会期中、関連イベントして10月2日に同社で行ったレセプションのなかでファクトリーショップをオープンした。今回はそれから初めての店頭イベントとして年末感謝祭の位置づけでアウトレットセールを企画したのもので、来場を呼びかけている。問い合わせは同社(電話:0256-32-2184)へ。