信濃川・大河津写真コンテストで燕市の三井田可人さんが洗堰と虹を撮ってグランプリに (2015.12.4)

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信濃川改修期成同盟会や国交省信濃川河川事務所が主催する信濃川・大河津写真コンテストの表彰式が3日行われ、燕市分水学校町、三井田可人(みいだ よしと)さん(75)が最高賞のグランプリに輝いた。

信濃川・大河津写真コンテストで最高賞のグランプリに輝いた三井田可人さん、自宅のパソコン部屋で
信濃川・大河津写真コンテストで最高賞のグランプリに輝いた三井田可人さん、自宅のパソコン部屋で

越後平野に恵みをもたらす信濃川、越後平野の治水の要として暮らしを守る大河津分水のについて、その魅力を広く紹介し、身近に感し?てもらおうと毎年開いている写真コンテスト。4部門に合わせて256点の応募があり、4部門で24点の受賞に加え、4部門を通じた最高賞のグランプリ1点が決まった。

三井田さんは大河津分水部門に応募し、部門最優秀賞とグランプリを獲得した。作品はことし9月、大河津分水から洗堰(ぜき)とその上に虹がかかった風景を切り取った。題して「秋の映え」。

「黒い雲が動いていったので、車で写真を撮りに行った」と三井田さん。自宅を出て約5分で撮影ポイントに到着すると、虹がかかっていた。夕日で赤みを帯びた洗堰と虹を端から端まで撮ろうと広角ズームレンズで撮った。

その後、写真店を訪れて置いてあったちらしでこの写真コンテストの存在を初めて知った。そこでコンテストの対象になる写真を撮っていたことを思い出し、応募した。コンテストのために撮った写真ではないので、「あとになって水面が写った写真でなければならないことがわかり、水面が写っていない写真もいっぱいあった」。

グランプリ受賞作「秋の映え」
グランプリ受賞作「秋の映え」

三井田さんが写真に本腰を入れるようになったのは、60歳を過ぎて長く勤めた会社を定年退職し、一眼レフカメラを買ってから。その後も子会社などで働き、ことし3月で道の駅国上のふれあいパーク久賀美を退職して以来、悠々自適となった。

風景写真を得意とし、県展では2008年に奨励賞を受けた。ことしは燕市展で最高賞の市展賞を受け、これまで5回の奨励賞を受けているので会員推挙となった。それ以外の写真コンテストに応募することはほとんどない。

もともとパソコンが好きで、キャリアは3、40年。自宅にパソコン部屋もある。写真を始めた当初はフィルムだったが、間もなくデジタルカメラに変わってパソコンとの親和性が高まり、さらに写真にも夢中になった。

大河津分水も信濃川も自宅からすぐそこなので、以前から写真を撮っている。今回のコンテストで「なるほどなーと。信濃川の上流から下流までいろんな写真が応募されているのが良くわかった」と刺激を受けた三井田さん。「やっぱり地元だから信濃川も大河津分水も好き。これからも自分のテーマとして撮っていきたい」と言う。

ほかにも庭いじりやピアノを弾く趣味もあり、仕事をやめても退屈することはない。「今は、かみさんの小言だけ聞いていればいい」と笑い、「いい写真が撮れたらまた出してみよと思う」と話している。

三井田さんのほかに県央地域からの受賞者は、燕市の三富岑夫さんが「霧の早朝ランニング」で大河津分水部門の新潟フジカラー賞、燕市の明道進二さん「中ノ口川朝景」で信濃川下流部門の入選を受けている。

受賞作品は信濃川大河津資料館で常設展示されるほか、巡回展示も行われる。県央地域では来年2月1日から8日まで弥彦村役場、9日から17日まで燕市役所、18日から25日まで三条市役所、26日から3月2日まで加茂市上町コミュニティーセンター、3日から10日まで田上町役場で展示される。

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