フランスの同時多発テロからほぼ1カ月となる14日の夜、犠牲者を慰霊し、平和へ願いを込めたキャンドルナイト「ともしびといのりからうまれること」が弥彦村弥彦、ヤホールで行われる。
午後7時から9時まで、ヤホール内に約800のキャンドルをともし、テーブルを置いて供花をささげる。キャンドルは主催者が用意するが、キャンドルや供花を持参してもいい。ジャズの生演奏や映像の上映も計画中だが、まだ決まっていない。
企画したのは、弥彦村民で、燕市でフード&バー「noanoa」を経営する石橋勝行さん(41)。東日本大震災のときは世界各地で犠牲者を慰霊するイベントが行われた。しかし、11月13日に130人が犠牲になったフランスの同時多発テロは世界を震え上がらせ、同じように各地で慰霊イベントが行われているが、日本では米国で発生した同時多発テロのときと比べても慰霊する雰囲気がなく、すでにマスコミに取り上げられることも大きく減っている。
石橋さんは「東日本大震災のときに世界各地で行われた慰霊の気持ちを気持ちで返さないと」と今回の慰霊を思いついた。石橋さんはスローライフ・ムーブメントとして2003年に始まった「100万人のキャンドルナイト」イベントにも第1回から店として参加し、店内の電灯を消してろうそくのあかりで営業した経緯もある。
それ以外にも東日本大震災で福島県から燕市に避難した子どもたちをノンアルコールのカクテル教室に招待したり、避難者にカップラーメンを寄付したり、燕市吉田地区のソウルフード「鶏肉のレモン和え」の普及に努めたりとりと主体的な活動に積極的だ。
今回は村役場に慰霊の話を持ち込んだところ、職員からの提案もあり、石橋さんが所属する弥彦観光協会まちづくり部会として主催することに。趣旨に賛同して毎年夏にタケあかりともすイベントを行っている弥彦村の二村建築も協賛してくれることになった。
「フランスの同時多発テロに何かしてあげたい、そういった人たちが来てくれれば。それぞれがができることを無理せずにやれればいい」と参加を呼びかけている。問い合わせは弥彦村観光協会(電話:0256-94-3154)へ。