6日早朝、燕市内で50歳代の男性が青空にはっきりと見える火球を確認した。
男性は地元のマラソンクラブ「朝日走友会」の会員で、毎週日曜に燕市南公民館を出発、燕労災病院まで走ったり歩いたりして戻るトレーニングを行っている。
6日は2人の会員と3人で午前6時45分に南公民館を出発。中央橋を渡って中ノ口川の左岸堤防道路を歩いていた6時50分ころ、青空を司会の左から右、西から北東方向へ青白い閃光(せんこう)放ちながらほぼ水平に火球が飛んだ。
光の色は青から白へと変化したように見え、流れ星をはるかに超える明るさ。3、4秒の長い時間、飛行機雲と同じくらいの太い軌跡を残して流れた。すぐに一緒に歩いていた2人にも伝えたが、戸惑っているうちに火球は見えなくなり、男性ひとししか確認できなかった。
男性はほかの場所からも火球が確認されただろうとインターネットで検索すると、日本火球ネットワークのホームページの掲示板に同様の火球の書き込みがされているのを見つけた。
それによると首都圏をはじめ、宮城県や静岡県、石川県でも目撃された。YouTubeには同じ火球をとらえたと思われるドライブレコーダーに記録された動画も投稿された。
一昨年、ロシアに大きな被害をもたらした隕石の落下があり、数多くの映像も報道されたが、男性は「火の玉みたいなのが走ってすごいと思った。ロシアの隕石をほうふつとさせる状況だった」と話している。