ミニ四駆の常設コースとミニ四駆の製作やカスタマイズに必要な燕三条産の工具を備え、ものづくりに携わる人がいつでも利用できるミニ四駆を媒介にした新しい学びの場「燕三条ミニ四駆大学」(根津孝太学長)が6日、三条ものづくり学校に開学。初日はオープニングイベントとしてミニ四駆のワークショップとレース、学長に就いたカーデザイナー根津孝太さんによるセミナーを行った。
「燕三条ミニ四駆大学」は、三条ものづくり学校が設置したが、オープニングイベントはその運営などで協力する三条タミヤファンクラブ(STC)(中條耕太郎会長・会員16人)が主催した。
ワークショップには定員通り32人。親子での参加が大半で、スターターパックを使ってミニ四駆を製作。この日のために廊下に設置した一周約50メートルの特設コースでレースを行ったほか、根津さんの審査でマシンの改造の美しさやアイデアを競うコンクールデレガンスも行い、根津賞を贈った。
ワークショップでは、ミニ四駆製作に熱中。子どもをワークショップに連れてきたつもりが、いつの間にか自分が手に取って作業を進めているお父さんもいれば、最初からお父さん頼みの子どももいて、いずれにしろ“大学”と呼ぶにふさわしい真剣さで取り組んだ。完成したミニ四駆を使ったレースでは、たった今、自分で作ったばかりのミニ四駆が疾走するようすに親子ともドキドキで見守り、ゴールした車に子どもたちはにこにこだった。
根津さんはワークショップから会場を訪れ、参加者の求めに応じて気さくにサインしたり、ツーショットを撮ったり。黒板には自身がデザインしたミニ四駆「RAIKIRI」を黒板アートのようにチョークでレースでは始球式ならぬ始走式も行って参加者と一緒になってミニ四駆を楽しんでいた。