東日本大震災で三条市に避難している人への支援を続ける兵庫県豊岡市から5回目となる正月用品などのプレゼントが10日、三条市に到着。翌11日に三条市内の56世帯に届けられる。
豊岡市からのプレゼントは、ダイコン、ハクサイ、キクナなどの野菜に正月用の丸もち、焼きちくわ、ごぼう天、魚天などの詰め合わせ、折り紙のサンタクロース飾り、色紙に書かれた寄せ書きなど、豊岡の4つの団体からの贈り物と中貝宗治豊岡市長からのメッセージ。
野菜などを分けて世帯ごとにした段ボール箱が、予備も含めて60個。10日の午前中に三条市役所に到着。市福祉課の職員が予備分と別に送られてきた焼きちくわなどを56世帯に分けて加えた。
三条市に避難している56世帯128人のもとに、2011年3月11日の東日本大震災の発生から4年9カ月となる翌11日に配達する。
豊岡市の中貝市長のメッセージは、「あの震災から4年半余りの時が過ぎようとしています。今なお避難生活を続けておられる方々を思うと心が痛みます」、「遠隔地ゆえに何のお手伝いもできませんが」として「ささやかではありますが、豊岡の人たちの心のこもった品をお贈りさせていただきます。皆さまがあたたかい年の瀬を迎えられることを願ってやみません」。
さらに、震災について「子どもたちやその次の世代にも引き継いでいかなければならないと考えています」とし、「皆様のご健康と一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。来年が少しでも良い年になりますように」と締めくくっている。
また、色紙のメッセージには、「負けないで!応援してますよ、いつまでも!」、「お身体に気をつけてください。応援しています」、「生きていればきっといいころがある」、「きっといい事が待っていると信じて、一歩一歩ゆっくりと進んでください。決してあきらめないで!」、「体が大切です。あと笑顔。応援しています」と励ましとねぎらいの言葉が色紙いっぱいに書かれている。
豊岡市の中貝市長は、三条市の国定勇人市長とともに全国の自治体の市町村区長で構成する水害サミットのメンバー。そうした縁で東日本大震災発生の翌月に三条市に避難している小学生にランドセルをプレゼントした。豊岡市からのプレゼントは、昨年のプレゼントが贈られるさいに、次回5回目を1つの区切りにしたいと告げられており、正月用品のプレゼントは今回が最後になるようだ。