パリ同時多発テロから1カ月、弥彦村弥彦、ヤホールで14日夜、キャンドルナイト「ともしびといのりからうまれること」が行われ、約2,000のキャンドルをともして弥彦村弥彦、ヤホールで行われ、犠牲者を慰霊し、平和を祈った。
午後7時から9時まで行い、すべて電灯を消したヤホール内に「平和」の文字の形に並べたキャンドルや色とりどりの紙コップに入れたキャンドルなど約2,000個を並べ、火をともした。テーブルを置いて供花をささげ、ジョン・レノンの曲を流しながら弥彦で撮影した映像をプロジェクターで映した。訪れた人にはメッセージを書いてもらって張り出した。
キャンドルでもさすがに2,000個ともなると熱でヤホール内は暖房を入れたように暖かくなった。訪れる人はまばらだったが、想像以上のキャンドルに数に驚き、厳かで幻想的な空間に日常とはまったく違う心持ちになっていた。
燕市でフード&バー「noanoa」を経営、弥彦村に住む石橋勝行さん(41)の発案で、石橋さんが所属する弥彦観光協会まちづくり部会が主催し、弥彦村の二村建築もキャンドルの提供などで協賛してくれた。
東日本大震災では世界各地で慰霊の催しが行われたのに、パリ同時多発テロでは国内でそうした動きがあまりないことを残念に思っていた石橋さん。「やって良かった。これが何か次につながるものになればいい」と話した。