働くことに悩みを抱える若者の就労を支援する三条地域若者サポートステーションは17日、入居する三条ものづくり学校のプレールームで恒例のクリスマスコンサートを開き、訪れた50人を超す地域の人たちからゴスペル音楽を楽しんでもらった。
出演はことしでこのコンサートが3年目となる長岡市のゴスペルコンダクターでシンガーの片桐晴海さん。見附市のキーボーディストのナゴヤスリムさんと2人のユニットで1時間余りにわたって演奏した。
ゴスペルはキリスト教プロテスタント系の宗教音楽で、片桐さんは楽しいトークをまじえてパワーあふれるエネルギッシュな曲や切なく叫ぶようなバラードなどを歌い上げた。ただ聴いてもらうだけでなく、来場者からも一緒に歌ってもらった。
コンダクターだけに来場者を巧みにリードしてみんなで「ハレルヤ」を歌い、アンコールでも「アメイジング・グレース」をみんなで歌って締めくくった。
コンサート中、外では雪が激しく降ることもあった。プレールームやエントランスには、2週間ほど前から三条地域若者サポートステーションに通う若者が毎日のように6、7人が訪れてクリスマスツリーをイメージしたオブジェで飾った。来場者には手作りしたクッキーもプレゼントし、クリスマスムード満点だった。
三条地域若者サポートステーションは2006年に設立され、三条市勤労青少年ホーム「ソレイユ三条」に事務所を置き、利用者の活動の一環としてロビーで歌う会を開くようになり、近年はサマーコンサートとクリスマスコンサートが恒例になっている。今春、三条ものづくり学校に移転してからは今回が初めてのクリスマスコンサートとなった。