三条市体育協会(野崎勝康会長)は25日、耐震診断の結果を受けて12月1日から原則として利用を中止した三条市体育文化センターの解体、同機能をもつ新たな施設の建設にあわせて、隣接する総合体育館も同時に改築してスポーツと文化活動を活発にする複合施設の建設を三条市に要望した。
午後2時半に野崎会長が市役所を訪れ、国定勇人市長に要望書を手渡した。国定市長は、「いただいたご意見を重く受け止めさせていただき、基本的には、いい方向で考えていきたい」、「どんなグランドデザインを描くのか、体育協会さんからも参加していただき、できる限り早急に検討組織をつくりたい」と答えた。
要望は、21日開いた同協会の臨時理事会でまとめた。書面では、体育文化センターの利用中止はやむを得ないが、名実ともに市民のスポーツ、文化活動の拠点であり、市が早期の新施設の建設を表明したことは市民も歓迎すべきものとする。
隣接の三条市総合体育館は市内最大の屋内スポーツ施設で、1979年の建設から36年たって老朽化が著しい。両施設を同時に改築して複合施設の建設を求めるとともに、市民が幅広く参画する検討組織の早急な立ち上げも求めた。
野崎会長は、できれば現地改修を求め、現状では大きな大会などでは駐車場が足りず、付近の民間から借りていることから、「いろいろな団体から、まず駐車場をと言われている」と新施設には駐車場の拡大が必要と話した。
国定市長は個人的な思いとして、現地改築、複合化、集約化が望ましいとの考えを示しており、それに沿った形の要望に理解を示した。