三条市環境啓発施設「かんきょう庵」は27日、書き初め練習会を開き、小学生25人が参加して年始めの書き初めに向けて練習した。
書き初めを冬休みの宿題にしている小学校は多いが、ほとんどの家は年が明けて1日で書いたもののなかから選んで提出している。事前に書き初めの練習ができる場ほしいという保護者の声もあり、初めて開いた。
定員15人で参加者を募集したところ、毛筆19人、硬筆6人の25人もの参加があった。全員が市内小学生だが、意外に地元栄地区の小学校に通う子どもはわずかで、三条地区、次いで下田地区からの参加が多かった。
高校書道の非常勤講師、三条市の近藤優さんが指導。新潟県書道教育研究会か新潟大学書道教育学会の課題語句、「はつ日」、「白い山」、「雪投げ」などを練習。会場には墨のさわやかな香りに満たされ、子どもたちは床に新聞紙を敷いて書き初め用紙を載せ、広い会場でのびのびと筆を動かした。
大崎小1年生の女の子は「家でやると汚すからだめだって言われるから」と自ら参加を希望。一ノ木戸小4年生の長女と同2年生の二女を連れてきたお母さんは「自宅では紙を広げる場所がないし、ここなら先生にも教えてもらえるし」と練習の場を設けてくれたことを喜んでいた。