三条ものづくり学校に入居する女性だけのデザイン会社、有限会社エムズグラフィック(樋口由賀利社長)の23年間の足跡をたどる「エムズグラフィックのしごと展」の作品解説会が26日、展示会場で開かれた。
同社が1993年に起業してからデザインを手掛けてきたプロダクトやパッケージなどを展示して11月11日から12月27日まで開かれている企画展。その最終日の前日に作品解説会が開かれた。
同社を立ち上げた樋口由賀利社長をはじめ、同社のデザイナー、デザインを同社に発注した企業の人などが解説した。今ではデザインはパソコンを使ってするものになっているが、樋口社長がデザインを始めたころはそれ以前の時代で、製図ペンを使った。
しかし時代が変わっても「コンピュータがデザインをしてくれるわけじゃない」と樋口社長。「わたしたちは黒子だと思っていて、お客さんがここが好きというところに合わせている」とデザインに関する持論を話した。
三条ものづくり学校の入居者やデザイン関係で働く人など40人近くが参加した。会場は暖房のないエントランスで冷え込んだが、参加者は予想以上に多く目を輝かせて聞き入り、熱気にあふれていた。