三条市下田地区の長野地内で隣接する介護老人保健施設いっぷく(早川泰之助施設長)と特別養護老人ホームいっぷく(徳間英起施設長)、その地元の八木前地区自治会(内藤弘一会長)は28日、防災協定を締結した。
午後2時半から調印式を行い、3者の代表それぞれが協定書に調印。特別養護老人ホームいっぷくの徳間施設長は、これまで防災について口頭では何かあったときの支援、協力の信頼関係はあったが、「きちんと協定を交わすことができてうれしい」、いざというときは地元に対して「施設なり、職員なりがお手伝いをさせていただく」と述べた。
八木前地区自治会の内藤会長は、両施設の入居者は「自治会内81人と同じ家族と言って過言ではない」、「入居者を家族の一員と思い、一助になることができれば」と願った。
介護老人保健施設いっぷくと同じ医療法人社団しただ(北沢幹男理事長)が運営するかもしか病院(三条市南五百川)は、先に地元の日帰り温泉「いい湯らてい」、南五百川地区自治会の3者で防災協定を結んでいる。
県の指導もあって今回は同様に防災協定を結んだもので、具体的には施設で火災が発生したときに駐車場に避難した入居者を自治会が誘導したり、炊き出ししたりといった後方支援、地震発生時に特別擁護老人ホームいっぷくの4階に住民のための避難所の開設などを想定している。
両施設は来年1月中に自治会に対して施設の見学会を行い、3月には3者合同で避難訓練を行って万が一に備える。