燕三条「畑の朝カフェ」の会場で人気の燕市井土巻、ナーセリー&ガーデニング「ハーベスト」を営む農業土田信行さん(48)は28日、ことしも知り合いを誘ってもちつきを行い、もちを食べて一足早い正月気分を味わった。
土田さんの家では昔からずっと自分の家でもちをついている。もちの販売を頼まれた分もあり、ことしもクリスマスが終わって25日、27日ともちをつき、28日で3日目。この日は知り合いと一緒にもちをつき、その場で食べてもらう趣向。1うすでもち米3升(5.4リットル)で、4うすついた。
会場は少なくとも築50年以上になる農舎。まきを燃料にもち米を釜炊きし、石のうすときねでついた。次々と知り合いが顔を出し、約50人が参加した。ことしは雪が降らず、日常生活ではありがたい反面、クリスマスムードは今ひとつ。年の瀬も実感が薄かったが、前夜から雪が積もり、もちつきの間は日が差すこともあってある意味、絶好のもちつき日和だった。
かまどの煙突から煙が上がり、まきの燃える香ばしいかおりが食欲を誘った。もち米が炊きあがって釜のふたを開けると、向こうの景色が見えなくなるほど白い蒸気がもくもくと上がった。
「縁起物だから」と土田さんの勧めで参加者は順番にきねを手にもちをついた。子どもも親と一緒にきねを持ってもらってついたり、記念写真を撮ったり。ついたもちはさっそく雑煮きなこ、あんこなどと一緒に味わった。