雪化粧したばかりの本成寺ですす払いを行って新年を迎える準備 (2015.12.30)

三条市・法華宗総本山本成寺ではことしも28日、恒例行事のすす払いを行い、1年間のほこりをはらい清めて新年を迎える準備をした。

午前9時すぎから山内住職と門前信徒の約35人が参加。300畳余りの本堂をはじめ、寂光殿、客殿、奥書院とすす払いを行った。

前夜から降った雪が今冬初の積雪になり、境内は雪景色。すす払いの時間には青空も広がったものの午前9時の気温は1.9度にとどまる厳しい冷え込みだった。

問前信徒は「法華宗総本山　本成寺」のあい色の半天を着て、頭には帽子やてぬぐい、さらにマスクに軍手で、ほこりと寒さ対策で作業した。

扉を開け放った本堂や寂光殿などでは、長さ1メートルほどのタケの棒を両手に持った5、6人が横一列になり、中腰になってバンバンと畳をたたきながら前に進み、ほこりをたたき出した。

さらに、欄間や柱の高い所は、長さ2メートル近いシュロのほうきで払い、室内に舞うほこりは吸い込まれるように屋外へ出ていった。

内陣は、タオルを頭に巻いて作務衣（さむえ）を着た山内住職が、化学雑巾や毛のはたきで須弥壇（しゅみだん）や経机などをひとつずつていねいにふいた。

同寺では、年越しの夜には午前0時から除夜の鐘を突いて、百八つの煩悩を払う。