燕市国上、道の駅国上のふれあいパーク久賀美は3日、同所で恒例の小学生を対象とした新春かき初め教室を開き、2年生から5年生まで小学生8人が参加して心新たに筆を走らせて白い書き初め用紙に黒い墨で線を引いた。
参加したの地元分水地区の小学生のほかに燕地区の燕西小と小池小の2人ずつも参加。新潟県書道教育研究会のかきぞめ大会の課題語句、2年生「はつ日」、3年生「白い山」、4年生「雪投げ」、5年生「冬景色」を書いた。
指導するのは、新潟市中央区・北日本書芸院の分水地区の会員18人でつくる分水書道会の会長、伊藤富一さん(78)ともうひとりの会員。黙々と書き初めに向かう子どもたちの作品を見ては、ころ合いを見計らって筆遣いなどをアドバイスした。
伊藤さんは墨で手を黒くした子どもたちに「紙に書くのと手を汚すのと競争してます」と目を細め、「少しでも筆で文字を書くことに親しんでもらえば」と願った。昨年に続いて参加した2年生の男の子のお母さんは「3年生には習字が始まるので1年生から参加させたけど、ことしは本人がやりたいと言った」。おかげで昨年の書き初め大会は銅賞を取った。「わたしは教えるのが苦手なので、教えてもらえてありがたい」と喜んでいた。
この日、書いた作品のうち1枚はふれあいパーク久賀美に提出してもらい、9日から2月28日まで新春書き初め大会を開いて展示する。