県央地域の台所を預かる(株)三条中央青果卸売市場=青柳茂社長・三条市上須頃=は、5日午前7時からことしも新春初市式典と初競りを行って新しい年をスタートした。
国定勇人三条市長や三条商工会議所会頭代理の木村専務理事、吉田文彦JAにいがた南蒲経営管理委員会会長をはじめ関係JA、金子めぐみ衆院議員代理などを来賓に、同社社員など市場関係者や生産者、流通業者など約200人が参列した。
青柳社長はあいさつで、TPPやここ数年の多発する自然災害など取り巻く環境が大きく変わるなか、2016年もいろんなことが起きるだろうと話し、「皆さま方とともに歩みながら、当社の理念のお客さまの喜びと三印らしさの追求をしっかりして、未来に残るよう決意をもって歩んでいきたい」と力強く抱負を述べた。
来賓祝辞に続いて、三条市への寄贈品を贈呈。同市場から宝船1そう、ミカン100箱、リンゴ50箱、バナナ30箱。県央食品卸売センターから漬物の盛り合わせ854人分を贈り、青柳社長、塩野谷初一センター長のそれぞれが目録を国定市長に手渡した。三条市への寄贈品は、このあと市内の福祉施設に届けられる。
参加者全員で乾杯と手締めを行って閉式したあと、さっそく初競りを行った。毎年新年5日朝に行われる初競りは、身の引き締まるような凍える寒さのなかで行われることも多いが、午前7時の三条の気温は4.9度で、雨降りだった。
競りが始まると年明けの場内は一気に活気づき、競り人の緊張感のある威勢のいい声が響いた。瑞々しいハクサイ、キャベツ、ネギ、ホウレンソウ、コマツナなど次々と競り落とされ、一刻も早く消費者のもとへと急ぐように台車やリフトで運ばれていた。