三条市は10日、平成28年三条市消防出初式を行い、消防車両の市中パレード、五十嵐川河川敷での一斉放水、新しくなった訓練塔での高層建物総合訓練や式典を行い、無災害を願った。
雨の降るなか、午前9時半に市中パレードが三条市消防本部を出発。職団員計89人が乗車した消防車や救急車、消防団の車両など計36台が隊列を組んで市街地を進んだ。市役所前では、市民50人近くが見物し、ラッパ隊の演奏するなか統監の国定勇人市長らが観閲を行った。
五十嵐川の昭栄大橋上流では9時45分から、消防団員95人が右岸側に整列して一斉放水訓練を行い、合図とともに対岸に向けて22口計44本の水柱を吹きあげた。
10時15分から消防本部の訓練場で高層物建物総合訓練を行い、昨年、建築した大小2棟の訓練塔を使い、高層ビル火災と一般建物火災の2つの火災を想定し、要救助者の救助訓練などを行った。
続く式典で、国定市長が訓示を行った。日頃からの努力に感謝と敬意の言葉を述べた。災害について、昨年は三条市はじめ北陸管内は大過なく過ごしたが、鬼怒川の氾濫はじめ、東日本全般では大きな災害にさいなまれた一年だっだと振り返った。
ことしも何があるかわからないとし、消防職団員の今の素晴らしい緊張状態と、身心ともに健康な状態を維持して頂いて、三条市民の安全安心のために貢献して頂ければと求めた。
職団員を代表して三条市消防団の長谷川作雄団長が決意表明を行い、「消防職団員互いに任務と職務を理解し、心と力をひとつにし、愛するわが町三条の防災、減災に全ての力を注ぎ、市民の安全安心を守ることを第一の使命にする」と誓った。