東日本大震災で福島から三条市に避難している人に5kgずつ計650kgのコシヒカリを三条市の栽培農家が寄付 (2016.1.13)

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福島から三条市に避難している人たちに喜んでもらえればと三条市江口、農業渡辺幸蔵さん(68)が、自身の育てたコシヒカリ米を1人に5kgずつ、計650kgを避難生活を送る人たちにプレゼントした。

交流ルーム「ひばり」の佐竹代表(左)に米袋を手渡す江口さん
交流ルーム「ひばり」の佐竹代表(左)に米袋を手渡す江口さん

渡辺さんは昨年暮れの12月27日に避難者のための交流ルーム「ひばり」を訪れ、5kg入りのコメ袋計130袋を2回に分けて車で運び、「ひばり」の佐竹紀代表に手渡した。

渡辺さんが福島から避難している人にプレゼントを贈るのは、2014年2月に「不定期だが、野菜を食べてもらいたい」とサツマイモやダイコンなどを届けたのが最初。その後、正月をはじめ、「こどもの日」や「敬老の日」にもコメや野菜を贈っている。秋にはサツマイモ畑に子どもたちを招いて芋掘りを体験してもらい、手製の芋煮などを振る舞って楽しんでもらったりもした。

車から米を下ろす
車から米を下ろす

渡辺さんの住む地区は、11年7月の7.29水害で五十嵐川の堤防が決壊するなど大きな被害を受けた。自宅の被害はなかったが、秋に芋掘りを楽しんでもらった畑は土砂で流されるなど被害を受けた。「当時、全国から支援を受けたそのお返しと感謝の気持ち」、「無理をしないで細く、長く続けたい」と支援を申し出た。

「福島のかたは同じ災害でも大変だ」と思いやり、「無理したって続かないが、できることはなんでもしたい」。コメを受け取った佐竹代表は、「われわれは幸せです、こうして届けていただいて。お気持ちがうれしくありがたい」と感謝し、渡辺さんは「喜んでもらえるのが財産」と目を細めた。

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届けられたコメは、年明けから「お年玉」として三条市に避難している56世帯に家族の人数分ずつ贈られている。


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