見附市の「まちなか賑わい事業支援補助金(空き店舗活用支援事業)」を利用して一般社団法人新潟まちづくりカンパニー(松本忠昭理事長)が運営するチャンレンジショップ「フリースタイルショップ パイン」が7日、同市の新町商店街にオープンした。
新潟県信用組合見附支店並びの以前は塾だった空き店舗を借りてオープンした。約66平方メートルの店内には棚貸しで見附市、長岡市、三条市の6人がアクセサリー、布小物、木工雑貨、キャンドルなどを委託販売する。加えて奥にはネイルサロンと足もみマッサージのスペースがある。
新潟まちづくりカンパニーは2015年3月の設立。一・六市場通りの本町2に事務所を置いたが、もっとまちなかに物件を探して見つけた。事務所にしては広いこともあり、商売を始めたいという若い女性の声もあってチャレンジショップを併設した。
希望すれば誰でも出店できるわけではない。行政や公共性の高い団体が運営するチャレンジショップでは出店者を選定するのは難しいが、20代から30代の女性を明確にターゲットにしているので、それにふさわしい商品と思えなければ扱わない。方向性を打ち出して民間ならではのメリットを店舗経営に生かす。
理事長の松本忠昭さん(45)は2014年6月にそれまで勤めていた繊維関係の会社をやめた。県外へ出ることも考えたが、「地元に残るならまちを楽しくしていこう」と新潟まちづくりカンパニーを立ち上げた。
平成16年7月新潟・福島豪雨、7.13水害で見附市内は刈谷田川の破堤で広範囲に浸水する大きな被害を受けた。その2年後から南本町と本町を中心とした有志が毎年、復興イベントを行っている。
主要メンバーは10人ほどで、松本さんもそのひとり。新潟まちづくりカンパニーもその有志たちが中心となって9人で設立し、市が行う合コンイベントや交流イベント、道の駅の周年祭の運営の手伝いなどを中心に活動している。
「まちが元気になることは何でもやろうと。見附にもこだわらず、しっかりビジネスとして取り組む」と松本さん。一方で「見附は大っ嫌い」と言ってはばからないが、「好きであることの裏返しかも」と笑い、「まちに活気が生まれるきっかけになれば」と願っている。
店舗は新潟県信用組合見附支店並び。営業は不定休、営業時間は午前10時あら午後7時までとしているが、営業を続けるなかで動向を見て変更することもある。問い合わせは電話・ファクシミリ(0258-62-1330)。
また、同じ補助金を受けてネパールで生産したバッグなどを販売する「グローカルスタイル」が3月19日に本町2にカフェを併設した店舗をオープンする。「フリースタイルショップ パイン」の出店者は次の通り。