三条商議所の「会員新春の集い」に522人出席、国定市長は新たな工業団地建設に着手 (2016.1.16)

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三条商工会議所(斉藤弘文会頭)は15日午後6時から三条市のジオ・ワールドビップで平成28年三条商工会議所「会員新春の集い」を開き、三条の経済人ら522人が出席し、新たな年をスタートした。

三条商工会議所「会員新春の集い」
三条商工会議所「会員新春の集い」

演壇にはことしもスローガン「笑顔と感謝 市民と感動を共有しよう」を掲げ、斉藤会頭が年頭のあいさつを行った。

斉藤会頭は、昨年は予想もしなかった中国経済の減速、世界の経済が厳しい状況と期待感と現実の経済に大きなギャップが生じてしまった1年と振り返り、ことしもその影響は続くと予想。三条は暖房機器や除雪用品など季節商品の産地でもあり、異常ともいえる暖冬で計り知れない影響が出るのではと心配した。

さらに、選挙権の18歳引き下げ、TPP、オリンピック、海外への販路拡大、三条貿易振興会、労働力不足など、多様な不安やチャンスにふれ、「いろんなチャンスロスをなくするには一個人の力ではどうすることもできない時代に来た。互いの企業が互いの強みを持ち寄って対等な立場で協力し合う、まさに協働の精神が必要という気がする。お互いの強みを持ち寄って対等な立場でしっかりとしたことができる体制づくりをお願いする」と話した。

斉藤会頭
斉藤会頭

最後に、10月末が役員任期と述べ、会頭職5年間の中でいちばん支持された政策は青年部が提唱した本寺小路の活性化と笑いを誘い、「ぜひ私の最後のお願いでありますので、二次会、三次会を本寺小路で」、「本寺小路でお会いするのを楽しみにしております。ことし1年、頑張りましょう」と、斉藤会頭恒例のユーモアをまじえて1年をスタートした。

来賓祝辞で知事代理の森邦雄副知事、国定勇人三条市長が祝辞を述べた。また、この日、切迫早産で緊急入院のため急きょ欠席した金子恵美衆議院議員からのメッセージが読み上げられた。

国定市長は祝辞のなかで、来年度、新たな工業団地の建設に着手していくと明らかにした。中長期的にとらえたときにこの町はどうなのかと、大田区や東大阪市と比較。「もはや、わたしたちの三条市、わたしたちの燕三条地域は、わたしたちの町だけのものづくりの拠点だということではありません。すべてのわが国を代表するものづくりのまちだと自負してもいい状態になりつつあります」、「逆に申し上げると、わたしたちのものづくりの技術の火種が消えてしまえば、わが国のものづくりの国としての火種が消えてしまうといっても過言ではないくらいの状況に至っている」。

国定市長
国定市長

さらに、これから先がまさに踏ん張りどきとし、ますます生産拠点としての優位性を高めていかなければならない、日本を代表するものづくりのまちとして日本をけん引し続けていく、それ相応の拠点を持つ場が必要と続け、新たな工業団地の建設を明らかにした。

構想は栄スマートインターチェンジの利便性を生かし、時代のニーズに合う工業団地の建設。企業誘致も視野に入れているとしながらも、「わたしの思いとしては三条の地場の企業の皆さま方が新たな設備の投資を打っていく、その開拓の場所、夢のある場所として視野に入れていただきたい」と求めた。

アトラクションで、三条市出身のマリンバ奏者本間美恵子さんとピアノ奏者品田正彦さんによるアンサンブル演奏を聴き、森山昭市議会議長の発声による乾杯で交流懇親会に移った。

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