三条市は17日、「二・七の市と一緒に広場の模型展示と福茶会」を開き、三条小学校に隣接する学校給食共同調理場跡地で建設が進む「三条市まちなか交流広場」の概要を、地域の人などに聞いてもらった。
まちなか交流広場は、三条市のスマートウェルネスシティづくりの一環として高齢者の外出機会を促す全天候型広場として計画され、3月末にオープンする。
オープンまで2カ月余りとなり、地域の人や同施設前で開かれている二・七の定期市に訪れた人にも同施設を気軽に利用してもらいたいと、午前9時から11時半まで隣接の三条鍛冶道場に、同施設の模型を展示。次々と訪れる人たちに、お茶を振る舞って模型の解説や施設の概要を聞いてもらった。
テーブルの上の模型を見ながら、市職員と地域の世話役として近くに住む長野源世さんが話し、「屋根付きの大きな公園」、「公園にある東屋のようなイメージをもってもらえれば」と、これまで三条にはない施設の雰囲気を伝えた。
建築面積は約347平方メートルで、延べ床面積は約277平方メートル。建物は、木造地上1階建ての細長い建物で、食堂と屋根つき広場などで構成する。延床面積全体の半分よりやや広い150平方メートルの食堂部分は、側面がガラス張りの室内空間で冷暖房を完備。屋根付き広場は約126平方メートルで、屋根と床はあるが壁のない空間。施設の両側はのきが長く、縁側のようになっている。
コンセプトは「えんがわ」。縁側のように気軽に立ち寄れて、誰もが思い思いに過ごすことができる広場。自由度の高い施設で、音楽やイベント、写真展、二・七の市との企画など、さまざまなことが行われるのではと期待した。
ウメ、コンブ、サンショの入った縁起のいい福茶を飲みながら説明を聞いた市民は、「今、はやってる歌声喫茶をやったらいいんじゃない」、「コーヒー100円とかだったらいいね」、「レストランは毎日するの?」と提案や質問をし、和やかな雰囲気のなかで新しい施設への期待を膨らませていた。