弥彦村にサルが出没しているが、今度は燕市の国上地区にもサルが現れ、その姿が動画で撮影された。
撮影したのはホームページや映像の制作を手掛ける燕市吉田、自営業丸山稔智さん(52)。国上地区へ動画撮影に出掛けてサルに遭遇した。
17日午後2時前、県道2号新潟寺泊線から国上山ふもとの国上の集落へ向かう道を入って間もなく、道路にたたずんでいるサルを見つけた。車内にiPhoneをセットして動画撮影しながら近づいた。
車が近づくとサルは横道に入り、用水路に架かる橋の細い金属パイプの上に器用に座って小さな赤い実を食べ始めた。丸山さんはサルからわずか1.5メートルほどの手が届きそうな距離まで近づいたが、サルはまるで逃げるようすがなかった。
地元では昔から国上山にサルが住んでいるといううわさがあるが、若い人は知らない。丸山さんは弥彦神社で撮影された写真と比較して「同じサルと思う。逃げるような感じがなく、人慣れしているようで、野性という感じはしなかった」と言う。
サルの危険性が心配されているが、「丸々とふとっていてかわいかった」と率直な感想。「温泉地もあるのでサルが増えたら心配だが、国上山、弥彦山、角田山はほかの山とつながっていないので繁殖することはないだろう」と話している。