燕市は20日、燕市吉田保健センターでシニア世代の孫育て講座「じいじ力ばあば力アップ講座」を開き、約50人が参加して若いお母さんや孫の世代に当たるその子どもとのふれあい方などについて楽しく学んだ。
少子化対策強化事業の一環として今年度、初めて開設した講座。若い子育て世代の応援団として、子育て経験や人生経験が豊富な孫育て世代の活躍が期待されるなか、親子の縦でも友だち同士の横でもない「ナナメの関係」づくりが子育て世代を支える一助になるだけでなく、孫育て世代にも生きがいや健康づくりにつながるだろうと企画した。
2回の講座で、1回目は昨年10月から11月にかけて市内の燕、吉田、分水の3地区それぞれの会場で開き、各会場60人前後が参加した。20日は2回目の講座。1回目と同じく東京都港区南青山5、株式会社ヘルストラスト代表取締役の石川雄一氏が講師を務めた。
参加者は60歳以上の女性が中心だったが、男性も10人近く参加した。2回目のこともあって参加者は最初から打ち解けたムードで、「つながりの達人、つながり上手になれる2時間に」と話す保健センター保健師によるアイスブレイクから大いに盛り上がった。
講師の石川氏は「同じ健康でも時代によって意味が違う」などと世代を超えたコミュニケーションの方法などをグループワークやロールプレイも行って考え、学んだ。講座はこれで終わりだが、市では乳幼児健診に訪れたお母さんと受講者がふれあうような事業につながることを期待している。