燕市の水道料金の見直しに関する意見書を市長に提出、一般的な家庭で3割増から5割の負担増に (2016.1.22)

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燕市水道料金の在り方検討委員会(小池信之会長)は、水道料金の見直しに関する意見書をまとめて21日、鈴木力市長に提出し、新しい水道料金表を示した。

左から燕市水道料金の在り方検討委員会倉元誠副委員長、小池委員長、鈴木市長
左から燕市水道料金の在り方検討委員会倉元誠副委員長、小池委員長、鈴木市長

老朽化した燕市内3地区の浄水場を1カ所に統合して新設するのに伴って、合併以来初めての水道料金の見直しを行うため、昨年7月21日に同委員会を設置して検討してきた。

水道料金は合併前の3市町の水道料金を踏襲しているため、料金体系が3地区でばらばらになっており、これを統一する。平成28年度から31年度まで4年間を料金算定期間とし、基本料金は口径別に統一し、それに使用水量を基にした従量料金を加算する。

答申した水道料金表

基本料金
口径
(mm)
単価
(円)
13 330
20 630
25 1,100
30 1,300
40 3,850
50 7,550
75 19,000
100 38,500
150 109,000
従量料金(1m3当たり)
131円
ただし公衆浴場は60円

また、これまでは3地区とも基本料金に基本水量を設定し、一定の使用水量まで同一料金としていたが、新水道料金では基本水量を廃止し、1m3から従量料金を加算するとしたため、基本料金は原則として現行より低く設定した。

基本料金は家庭用で一般的な口径13ミリで330円、同20ミリで630円。従量料金は口径に関係なく一律1m3当たり131円とする。ただし、公衆浴場用は60円。

口径13ミリで4人家族の世帯を想定した月20m3の使用量で水道料金を比較すると、現行の燕地区2,100円、吉田地区2,000円、分水地区2,210円に対し、新水道料金では2,950円となり、33.4%増から47.5%増の大幅な負担増となる。

家庭用で口径13mmの場合

最も需要の大きい口径20ミリで月20m3の使用量だと現行の燕地区2,480円、吉田地区2,030円、分水地区2,250円に対し、新水道料金では3,250円となり、31.0%増から61.0%増と吉田地区の負担の増加率はさらに大きくなる。

家庭用で口径20mmの場合

口径13mmと20mmで新料金になって最も負担率の増加が大きいのは、吉田地区で口径20mmで10m3を使用した場合で、現行990円が新料金では1,940円とほぼ2倍になる。また、同じく 口径13mmと20mmでは、6m3以上を使うと必ず現行より新料金の方が高くなる。

ただし、新水道料金表は各月の料金計算のつど、旧料金と新料金の差額を段階的に調整し、平成31年度から完全に新料金に移行する措置を講じる。

現行の水道料金

燕地区
基本料金
口径
(mm)
単価
(円)
料金(円)
13 5 600
10 750
20 10 1,130
25 10 1,500
40 10 3,500
50 10 7,500
75 10 17,000
100 10 33,700
150 10 93,700
従量料金(1m3当たり)
135円
ただし公衆浴場は62円

吉田地区
基本料金
口径
(mm)
料金(円)
13 50
16 70
20 80
25 120
30 180
40 200
50 400
75 700
100 1,200
150 4,500
用途 基本料金 超過料
金1m3
につき
(円)
使用水量
(m3)
料金(円) 料金(円)
一般用 10 910 104
営業用 30 2,080 104
大口用 300 26,000 104
300 13,000 60
官公庁/学校/用 50 3,380 104
臨時用 20 2,210 104

分水地区
基本料金
口径
(mm)
使用料
(円)
13 60
20 100
25 200
30 300
40 400
50 750
75 1,500
100 2,300
基本料金
用途 基本料金 超過料
金1m3
につき
(円)
使用水量
(m3)
料金(円)
家事用 10 1,000 115
営業用 10 1,000 115
公衆浴場用 200 12,500 75
官公署、学校
工場用など
10 1,000 115
噴水、滝など娯楽用 10 1,300 130
工事など臨時使用 10 2,000 130
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