県央地域で唯一のスキー場、加茂市長谷、冬鳥越スキーガーデンが20日、ようやく本格オープンし、加茂市教育委員会主催の平成27年度初心者スキー教室は計画より9日遅れて21日、開講した。
家族連れでにぎわうアットホームなファミリーゲレンデで、加茂市の市街地のJR加茂駅からも車でわずか15分。週末は天気が良ければそりをはじめ、スキー、スノーボードを楽しむ利用者で駐車場が満杯になる人気だ。
12月中旬のオープンとしているものの、実際には雪しだいだ。昨シーズンは12月に入ってすぐの大雪で12月15日にオープンしているが、ことしは記録的な暖冬。今週に入ってからの強い冬型の気圧配置でようやく滑れるだけの雪が積もり、ゲレンデを整備して20日に本格オープンとなった。
毎年恒例の初心者スキー教室は12日から週2回開講で6回コースで計画したが、雪がないために開講を遅らせ、計画より9日遅らせて本来は4回目となる計画だった20日に開講した。参加者は小学生16人と一般1人の17人。一般利用では使ってナイター照明をともし、午後7時から8時半まで行い、加茂スキークラブの会員7人が講師を務めた。
この日、朝の積雪は40センチ。夜の市街地は小雪が舞うていどだったが、冬鳥越スキーガーデンはほとんど間断なく激しく雪が降り続き、市街地とは別世界だ。開講式を行って殖栗敏夫教育長が激励。準備運動を行ってから、初心者は歩き方や片足だけスキーをはいて板に乗って滑る感覚を身につけることから始め、経験者はすぐにTバーリフトで上り、指導員のアドバイスに従って前の人に続いてボーゲンでゲレンデにシュプールを描いていた。
このあとの教室は毎週火曜と木曜に開講し、2月9日で終わる。冬鳥越スキーガーデンはオープン中は午前8時半から午後4時半までリフト営業し、リフト券は1回券がおとな50円、子ども25円、1日券がおとな1,500円、子ども750円で、ほかに11回券、半日券の販売もある。