燕市と交流を深める山形県の南陽市の文化会館が「最大の木造コンサートホール」としてギネス世界記録に認められ、その認定証授与式が21日、同文化会館で行われた。
南陽市文化会館は、昨年10月に完成した。南陽の森からとれたスギ材を積極的に活用した国内最先端の耐火木造技術を取り入れた集成材を採用。主要構造部を耐火構造で作り、木造軸工法による耐火建築物であり、大型木造耐火施設は国内でも初めてとなった。
ギネスには木造コンサートホールのカテゴリーはなかったが、文化会館の記録申請を受けて新設し、1,403席の大ホールを備えることで世界最大と認定された。
燕市と南陽市は音楽を通じて交流が始まった。難病で2003年に17歳で亡くなった燕南小学校卒業の岡村可奈子さんの詩に南陽市のシンガーソングライター、須貝智郎さんが作曲した『笑顔を忘れないで』が完成し、08年から市内のコーラスグループ「コーロ・スプラウト」が須貝さんの自宅で開かれるサクランボコンサートに毎年参加。民間レベルの交流が両市の交流にも広がり、昨年は両市で相互応援協定を締結している。