イギリスを構成する4つの地域のひとつ、スコットランドに伝わるケーリー・ダンスのパーティーが24日、加茂市産業会館で開かれ、約170人が参加して楽しみながら伝統のあるダンスを体験した。
加茂市でALTを務める英国・スコットランド出身男性キャメロン・ドライバラ(Cameron Dryburgh)さん(23)とイングランド出身女性エマ・ベインブリッジ(Emma Bainbridge)さん(24)の発案で昨年暮れから企画し、加茂市国際交流協会(会長・小池清彦加茂市長)の主催で初めてケーリー・ダンスのパーティーを開いた。
当初、100人ほどの参加を見込んだが、加茂市内のダンス愛好者だけでなく、新潟市や長岡市のダンス愛好団体、県内のALTも参加し、国際色も豊かな約170人もが参加。会場にはスコットランドの国旗と王族の旗を掲げ、ケーリーダンスのほか、プロジェクターを使ったスコットランドの紹介やスコッチウイスキーの試飲、、カントリーダンスのデモンストレーションも行った。
ケーリー・ダンスは、東京都のカーズ・スコティッシュ・ケイリー・バンドのフィドルとピアノの生演奏で、キャメロンさんとエマさんが指導した。キャメロンさんは母国から持って来た自前のスコットランドの「キルト」と呼ばれるスカート状の伝統衣装を着て雰囲気満点。ふるさとでは結婚式なので月に1回くらいケーリー・ダンスを踊ると言う。
ケーリー・ダンスは何組かのカップルで踊り、難しさも幅広いが、パーティーで行ったのはフォークダンスのような簡単なもの。長いレッスンは必要なく、その場で教えながらすぐに踊ることができ、民謡流しより覚えるのは簡単なほどだ。
ただ、リズミカルな音楽に乗ってパートナーを変えたりしながら、はねたりかけたりするので、意外と体力勝負。思い切り体を動かせば自然と笑顔になり、汗を光らせてダンスに熱中した。
発足から来年で30年になる加茂市のフォークダンスの会「フォークカミーリア」から会員23人が参加した。発足当初からの70歳代の会員は、ルーマニアの民族衣装で参加し、、「ケーリー・ダンスをちょっとかじったことがあるが、みんなで踊れる楽しく、いい勉強になった」と話した。
エマさんと友だちで運営の手伝いも兼ねて参加したカナダ出身の三条市国際交流員のヘウォン・パーク(Hyewon Park)さん(24)は、「カナダにもいろんな伝統的なダンスがあるうが、覚えるのが簡単で、みんなで楽しんで元気になれるのが良かった」と話していた。