パソコンやスマートフォンでネット空間でコミュニケーションする今だからこそ子どもたちから書道を通じて越後の禅僧、良寛の心や生き方に学んでもらおうと燕市教育委員会は、29日から31日までの3日間、燕市吉田産業会館で第9回良寛書道展を開き、市内小中学校から応募のあった3,164点のうち銅賞以上の1,881点を一堂に集めて展示している。
燕市合併前の吉田町と分水町がそれぞれ町内小中学生を対象に毎年開いていた書道展を燕市合併後に一本化し、分水にゆかりの深い書の達人でもあった禅僧、良寛にちなみ、その名を冠した書道展として毎年開いている。
ことしも市内の小学校3年生から中学校3年生までを対象に、学年ごとに毎年同じ課題語句で学校を通じて作品を公募した。課題語句も毎年同じで、小3の「てまり」から「国上山」、「谷川の音」、「天上大風」、「雪月花」、「良寛の里」、そして中3の「平野展望」まで、書き初め用紙に書いて応募してもらった。
ことしの応募は、市内の小学校から2,379点、中学校から785点の計3,164点で、過去最多だった前回の3,170点に次ぐ多さだった。第2回の3,157点を上回る過去最多。燕市美術協会書道部の部員が審査し、小中学校それぞれ特選から準特選、金賞、銀賞、銅賞、佳作、入選を決め、展覧会では銅賞以上の小学生1,417点、中学生464点の計1,881点を展示している。
初日30日は平日とあって来場は少ないが、それでも切れ目なしに家族が会場を訪れて、子どや孫の作品を探して鑑賞している。昨年は1,803人が来場しており、ことしも土、日曜の来場が中心になる。
日曜の31日は同会館で午前9時半から表彰式、10時半から作品解説会を開いて燕市美術協会書道部の山田溪州さんと下村紫雲さんが作品解説を行う。特選の小学生23点、中学生8点は次の通り。