大雪に伴って燕市は市内3カ所に雪捨て場を設置しているが、そのうちのひとつ、燕地区の佐渡橋たもと東町河川敷の雪捨て場は地元住民から騒音で苦情があったため、29日をもって一時閉鎖とした。
雪捨て場では、ダンプカーが荷台を上げて積載していた雪を落とすあとからバックホーと呼ばれるアームの先にショベルがついた建設機械で雪を移動して広げたりならしたりする。ショベルの雪を落とすときなどはガンガンと大きな金属音が響く。
そのため近所の住民から苦情があった。29日は朝から市と雪捨て場の運営の委託業者、苦情を訴えている住民が集会所に集まって協議。雪捨て場は一時閉鎖することにし、市で持ち帰って対応を検討し、翌30日に再び対応策を示して協議する。
雪が持ち込まれるたびに雪の山は土手からだんだんと川の方へ広がっているが、対応策としては雪の道を作り、持ち込まれた雪をできるだけ住宅から離れた川に近いところまで運んでから落とすようにすることで、騒音を軽減する方針で検討している。
同所には燕市合併前の旧燕市時代、昭和40年代から大雪のときは雪捨て場を設置している。最近では平成22年度、23年度にも雪捨て場を設置し、当時も住民から苦情があった。雪捨て場を設置するときはそのつど県の許可を受けている。
雪捨て場をほかの場所に移す手もあるが、いずれにしろ市民の苦情が出る可能性がある。吉田地区の雪捨て場の吉田ふれあい広場駐車場は、いつまでも雪が消えないため、雪をほかの場所へ移すという二度手間をかけたこともあり、適地を探すのは簡単ではない。市では対応策によって現地で再開できるよう住民の理解を得たい考えだ。
市では佐渡橋たもと東町河川敷の雪捨て場を一時閉鎖している間は、吉田ふれあい広場駐車場か分水地区のサンスポーツランド分水駐車場の雪捨て場を利用するよう呼びかけている。問い合わせは都市整備部土木課維持係(直通電話:0256-77-8275)へ。