避難所運営職員が机上で避難所運営をシミュレーションして学ぶHUG講習会 (2016.2.2)

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避難所運営職員を対象に机上で避難所運営をシミュレーションして学んでもらおうと燕市は1月27日、HUG講習会を開いた。

燕市が避難所運営職員を対象に開いたHUG講習会
燕市が避難所運営職員を対象に開いたHUG講習会

「HUG」とは「Hinanjo(避難所)」、「Unei(運営)」、「Game(ゲーム)の頭文字をとったもので、文字通り避難所運営をゲームを通じて訓練するツール。避難者の年齢、性別、それぞれの事情などが書かれたカードを体育館などの避難所に見たてた平面図にどれだけ適切に配置できるか、避難所で起こるさまざまなできごとにどう対応していくかを模擬体験する。

燕市では、2011年の東日本大震災で福島県南相馬市などからの避難者の受け入れで長期間にわたって避難所を開設、運営したが、それを除くと14年に大雨で燕市国上勤労者体育センターに避難所を設置したくらいでほとんど避難所運営経験が乏しいことから、2年前から毎年、HUG講習会を開いている。

燕市では市内80余りの避難所のうち45カ所は震度5強以上の地震で自動的に避難所を開設することにしており、1カ所2人ずつ計90人の担当職員を決めている。その担当職員から順番にHUG講習会を受講してもらっており、今回は受講経験のない20人が受講した。

避難所の対応を真剣に話し合う職員
避難所の対応を真剣に話し合う職員

冬の日曜の午後に震度6強の地震が発生し、電気は2日後、水道は1週間後の復旧見込みなどと想定。4つの班に分かれて行い、カードをめくると到着するさまざまな家族構成やペットを連れた避難者などを訪れ、取材があったり、トイレを使わせてほしいという申し出があったり、ボランティア用駐車場の開設の要望があったりで、次々と対応に追われる。

最後に各班の対応を振り返り、講師の株式会社エコロジーサイエンスの樋口勲主査研究員が講評した。正解はなく、あちらを立てればこちらが立たずで正解はなく、職員は選択の難しさをゲーム感覚で楽しみながら実感していた。


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