三条市・真宗大谷派三条別院を会場に県内各地から約60のおしゃれな店が集まる「御坊市」。5年目のことしはより地元に密着した変化を意識したイベントにと初めて出店者公募し、その選考が5日行われた。
審査員は。御坊市を主催する別院フォーラム実行委員会(鎌倉彗吾実行委員長)の委員や三条別院の池守章明輪番に加えて女性僧りょや近隣商店や関係団体の合わせて9人。午後1時から三条別院旧御堂でテーブルの上に各店の申し込み用紙や写真を並べて選考した。
出店数は例年並みの60店舗で、うち公募枠は飲食20、物販25の計45店舗のところ、それぞれ29、74の計103点の申し込みがあった。競争率2.3倍。物販に限るとほぼ3倍の狭き門となった。
審査員は飲食、物販でそれぞれ選定数だけ票をもって投票し、得票の多かった店から順に「合格」とした。結局、物販は予定より1店舗多い26店舗を選んだ。とくに物販は全体の数が多いうえに3分の1しか選べないので選考が難しく、審査員は考え込んだり、ジャンルのバランスも考慮したりとじっくりと選考した。
1度も御坊市に出店したことのない店舗も10店舗ほど選ばれた。次回以降のために審査員からは、ジャンルで分類してほしい、申し込み書類には写真の添付を必須にしてほしいといった要望もあった。選ばれた店舗には3月1日に通知する。
これまでの御坊市は出店者を公募せず、主催者が直接、出店してほしい店に声をかけて出店してもらった。おかげで粒ぞろいの人気店が集まるのが人気の秘密。年々、来場者は増えて昨年は7,000人が来場する過去最多のにぎわいとなった。
一方でことしで5年目と回を重ね、どうしても同じ店舗に声をかけがちになってしまうことから、飽きられないように先手を打って自ら少しずつ変化していこうと初めて公募に。さらに地元から愛される御坊市にするため地元と一緒に御坊市をつくっていこうと、地元の人も審査員に入れた。ことしの御坊市は6月25、26の2日間開かれる。