天神(てんじん)と呼ばれ学問の神さまとされる菅原道真の命日、2月25日に道真をしのんで学業成就や合格祈願などを子どもの健やかな成長を願う行事「天神講」。全国的にも珍しく燕市では道真や縁起物を かたどった天神講に供える菓子が作られており、その展示販売が各地で始まっている。
鈴木力市長の発案で市長に就任した2010年から燕市は天神講の菓子のPRに取り組んでいる。菓子は金花糖と粉菓子の2種類あり、3日から道の駅国上、6日から新潟市岩室観光施設「いわむろや」と燕三条駅観光物産センター「燕三条Wing」でも展示販売している。
それぞれ市内7店の菓子約35種類を販売。「いわむろや」はことし初めての展示販売で、物販コーナーの正面に天神講の菓子のコーナーを設置し、菓子の木型も展示している。「いわむろや」周辺の岩室地区では昔は天神講の習慣もあったという話もあるが、今ではほとんど行われていない。
展示販売初日の6日は、色鮮やかで見るかに縁起がよさそうな菓子の注目度は高く、「小学校1年生の孫にどうかと思って」と初めて見る天神講の菓子をさっそく買い求めていた。
一方、道の駅国上では6日朝にテレビ放送されたこともあり、朝からデパートのワゴンセールのような人気。コーナーには常に人だかりででき、午前中だけで売り切れてしまう商品もあった。
親の世代はごくわずかで、図ったように60歳代以上と思われる人ばかり。毎年、販売しているが、1日の売り上げ記録更新が確実な飛ぶような売れ行きだった。
このあとも13日から燕市のグループホーム仲町で展示だけ、15日から新潟伊勢丹とその吉田ショップと三条ショップで15日から展示販売する。
すべての会場で展示販売は25日で終わる。また、道の駅国上のふれあいパーク久賀美では、3日から25日まで参加費300円で和紙などで道真の人形を作る教室を開いており、参加費600円で菓子の色付け体験を14日午前10時半から道の駅国上、21日の午前10時半からと午後1時半からの2回「燕三条Wing」で行われる。