「建国記念の日」の11日、三条市中央公民館で三条市「建国記念の日を奉祝する市民の集い」が開かれ、例年になく多い500人を超す来場者で紀元2676年となった日本の建国の日を祝った。
君が代奉唱、神武天皇橿原奠都(かしはらてんと)の詔勅(しょうちょく)奉読、橿原神宮と皇居に遙拝(ようはい)、三条詩吟連盟による御製奉唱のあと主催する「建国記念の日を奉祝する市民の集い」の小林敬典大会会長が式辞を述べた。
小林会長は、ことしは初代神武天皇が亡くなってからちょうど2600年にあたり、神武天皇2600年式年祭が行われるなど、「意義深い年めぐりだと思う。これが歴史の重みというものか、まさに“未来や過去からやってくる”という言葉そのまま」で、「いつの間にか忘れていたことが、わたしたちの血の中に日本人として歴史、伝統、文化が生きていることを感じさせてくれる」とし、皇室の繁栄と天皇のご健康、日本の隆盛を祈念した。
来賓の菊田真紀子衆院議員、森山昭市議会議長、斉藤弘文三条商工会議所会頭の祝辞、祝電披露、紀元節の歌奉唱、聖寿万歳を行って閉式。第二部のアトラクションに移った。
三条市での「建国記念の日」を祝う行事は中断しては復活しており、今の形になってことしで4年目。これまで会場の大ホールの500席が埋まったことはなかったが、ことしは用意したパンフレット500部が足りなくなり、立ち見も出る大入りだった。
例年通り来場者のほとんどが60歳以上。今の時期としては珍しい好天に恵まれたことが来場者増に貢献したのは間違いない。
第二部のアトラクションはこれまで邦楽やクラシック音楽を行ってきたが、ことしは三条フェスティバル合唱団にに加え、初めてフォークソングの演奏も行った。それも奏功したようで、アトラクションでは8割ほどの来場が残って演奏に聴き入った。
合唱団で友だちが出演するからと初めて参加した近所の女性は「こんな催しをやっているとは知らなかったし、こんなに大勢の人が来ているのに驚いた」と話した。
また、7日に北朝鮮がミサイルを発射したことが愛国心を駆り立てて会場へ足を運ばせたと話す人もいた。