燕市は「東京ヤクルトスワローズ応燕結束プロジェクト」第1弾として14日、燕市民交流センターでプロ野球解説者の江本孟紀さんを迎えてトークショー「日本一早い2016プロ野球予想」を開き、80人余りが参加して江本さんから歯に衣着せぬペナントレースの行方や各チームの戦力分析を聞いた。
江本さんは高知県出身で、元プロ野球選手の投手。70年にドラフト外で東映フライヤーズに入団し、南海ホークス、阪神タイガースへ移籍して活躍。引退後はタレント活動、政界へも進出している。
この日は、ダークスーツをビシッと決め、ニッポン放送ショウアップナイターの実況を長く担当し、江本さんとも古い付き合いの新潟県民エフエム放送東京支社長でもある深澤弘アナウンサーとともにトークした。
今シーズンのペナントレースの順位予想は、昨年12月時点でセ・リーグが中日、巨人、阪神、ヤクルト、広島、DeNA、パ・リーグがソフトバンク、日本ハム、西武、オリックス、ロッテ、楽天の順と予想。キャンプ地で見た裏話なども加えて各チームの雰囲気や戦力について話した。
燕市が連携を進めるヤクルトについて、昨シーズンのヤクルトのリーグ優勝を予想した人は、「ただのファンならいるかもしれないが、まとみに見れば誰もいない。最下位のチームを優勝予想するのは裏金もらったり、毒まんじゅう食わされたりしたやつ」と笑わせた。
ただ、ヤクルトはおととしの方がチーム打率が高く、打率が落ちながら優勝できたのは「後ろの投手がいた」と指摘。昨シーズン41セーブをあげたクローザーのトニー・バーネット投手が米大リーグへ移籍し、「バーネットの代わりがいるのかどうか」、「最後はバーネットが投げれば勝った。そのパターンができるか」、「ヤクルトは問題点がはっきりしている。そこさえクリアすればいいとこまでいける」と、もちろん解説者としてデータ分析も披露した。
新潟市秋葉区に拠点を置くヤクルトを応援するヤクルトスワローズ新潟支燕会があり、燕市は新潟支燕会の下部組織のような形で1月24日に「つばめ会」を発足させ、この日の会場でも入会を受け付けた。
江本さんは「ヤクルトが苦しくなったら救燕隊って言うんですよ」と爆笑をとり、燕市について「全然、知らなかった」と言えば、松澤さんは「だいぶ神宮球場で燕市というのが浸透してきた」とフォローした。
清原和博容疑者の逮捕については、「皆さんにご迷惑をおかけしている」。テレビ局などからコメントを求めたられたが、「別に友だちでもないし、付き合ってるのがいるわけじゃないし、同じような行動をしてるわけじゃないから何とも言い難い。やっぱりスター選手にありがちな孤独感だとか、いろんな要素があったんでしょう。かと言って許されるもんじゃない」と話した。
来場者にはプロ野球ファン、ヤクルトのユニホームを着た地元のヤクルトファンのほか、阪神のユニホームを着た阪神ファンも。江本さんのどこまで事実か冗談かわからないような軽妙なトークに時間を忘れて聞き入った。