三条市教育委員会は19、20日の1泊2日で中学生リーダー研修会「勇志塾」を開き、市内9中学校の生徒会幹部など中学生36人が参加し、国定勇人三条市長や山井太スノーピーク社長など燕三条地域を代表する各界のリーダーに学んだ。
三条、新潟、日本をリードできる人材を育成し、各校の生徒会づくりや社会づくりに貢献できる資質を養おうと2013年から毎年開いており、市内9中学校すべてから生徒会役員4人ずつが参加している。
初日は生徒会リーダー研修会で始まり、「三条市の未来を拓く君たちへ」をテーマに国定市長による基調講演、国定市長と斉藤弘文三条商工会議所会頭、新潟県弁護士会の中澤泰二弁護士との会食に続き「生き方」をテーマにフォーラムディスカッションを行った。
2日目の20日は、「心と体のメンテナンス・トレーニング研修」として「自分でいいんだ!あなたでいいんだ!が分かる心と体のセルフメンテナンス」をテーマに、セルフアドヴァンス協会の水科江利子さんと「発育発達理論から考える身体の動かし方」をテーマにNSCA認定トレーナーの高野聖さんがそれぞれ研修を実施。続いて4グループに分かれて4人の講師によるワークショップ研修、講師との会食、スノーピーク社長の山井さんによる一斉講話を聞いた。
ワークショップ研修は、「チャレンジ精神」のテーマで梨本次郎さん(梨本商店社長)、「世界に誇れる燕三条のものづくり」で福田隆宏さん(マルナオ社長)、「新しいスタイルの農業」で内山徳寿さん(内山農園代表)、「異文化コミュニケーション」でへワン・パークさん(三条市地域経営課国際交流員)の4人がそれぞれのテーマで行い、生徒たちは1つを選んで参加した。
2日間の研修の締めくくりとなる山井さんの講話は、「中学生リーダーに望むこと」がテーマ。プロジェクターで画像や動画を使って「スノーピーク」を紹介しながら、「あなたの人生の真北の方角は?」と山井さんのことばでメッセージを送った。
いつもまっすぐに北を向いているコンパスの針先を「真北の方角」と言い、会社や仕事の目指す方向とする山井さん。「自分が進むべき方向が見えている人は、目的に確実に着くことができるよ。目的地を見つけないと着かない」と最初に話し、「社会に出る前までに人生の真北の方角を見つけよう」とアドバイスした。
さらに、「将来は好きなことを仕事にしてほしい」、「三条市、燕三条地域に誇りを持ってほしい」、「故郷愛を持ちながらグローバルに活躍してほしい」、「コミュニケーション、コミュニティづくりを推進してほしい、リーダーシップは真剣に耳を傾けて聴くこと、しっかり伝えること」と5つを示した。
参加した中学生は、メモを取り、講師の顔をしっかりと見て真剣に聴いていた。