21日、三条市厚生福祉会館と三条市役所低層棟下で開かれた三条マルシェは、荒天に見舞われて人出は昨年2月開催の3分の2、1万6600人にとどまった。
午前10時のスタート前に強い西寄りの風が吹いて出鼻をくじいた。開催中も風が強まったり、雨やみぞれが降ったりで、人出に大きく影響したが、いつも通りにいろいろな店が並んだ。
新規出店6店を含む61店が出店。厚生福祉会館の体育館を中心に駐車場、市役所低層棟下にテントが並んだ。低層棟下は6店がエントリーして鍋の味を人気投票する恒例のごった鍋グランプリに加え、冷えた体にうれしい足湯も用意した。
ステージイベントで注目を集めたのは、三条小学校のふるさとクラブの児童による太鼓演奏で、4、5年生が凧揚げ太鼓、6年生が金物太鼓と五十嵐太鼓を披露した。三条マルシェ実行委員会が三条小の授業で児童に三条マルシェについて話したのがきっかけで、児童が三条マルシェに興味をもち、参加してみたいと出演が決まった。
五十嵐太鼓は6年生の希望で35年ぶりに演奏されたもので、ステージ前では保護者など大勢が鑑賞し、迫力のある太鼓を楽しんだ。
福島県南相馬市出身で東日本大震災で避難して以来、三条市に住んでいる元力士の佐藤聖幸さんの妻、和奈さんは力士の反物で作ったクッション、ランチョンマット、ポーチなどを販売した。
この反物は主に力士の浴衣に使われている。製作は友人に依頼し、一見、アロハシャツの生地のようにも見えることもある青と白が基調のシンプルなデザインが目を引いた。
「今回の出店のためだけに作ってみた。でも好評だったら続けるかも」と評判の良さに気をよくしていた。