燕三条駅観光物産センター「燕三条Wing」は21日、天神講菓子絵付け体験を行い、2回の体験に定員通り8人ずつ、16人が参加して燕市の風物詩とも言える天神菓子を見るだけでなく、色付けに挑戦した。
天神講は、“天神”とも呼ばれて学問の神と伝わる菅原道真の命日、2月25日に学業成就などを願って行われる。今も天神講を続けている地域は全国に分布しているが、燕市では天神講に道真や縁起物をかたどった菓子を供える風習があり、全国的にも珍しい。
菓子は金花糖と粉菓子があるが、体験したのは金花糖。代々、金花糖の天神菓子を作っている燕市吉田中町、皆川菓子舗の皆川記代子さんの指導で、道真とニワトリの2種類の金花糖に筆を使って好きな色に塗り、オリジナルの天神講菓子を作った。
燕三条Wingでの絵付け体験は毎年恒例。初めての人よりリピーターの方が多く、親子での参加も多かった。小学校6年生のおいとめいと参加した燕市の女性は、今回で3回目の参加。手慣れた筆さばきで細かな部分にまで気を配って塗った。「好きな色に塗るのが楽しいし、職人さんの塗っているようすも想像できる」。
完成させた天神講菓子を家で飾り、道真の命日が過ぎたあとは、1回目は料理に使い、2回目は知り合いにプレゼントした。今回は「鍋の中にこのまま入れたらかわいそうだし…」と考えていた。