燕市・吉田北地区まちづくり協議会(浜田勝人会長)から昨年7月にデビューしたご当地ヒーロー「方言戦隊メテオレンジャー」がこのほど新潟市西蒲区安尻、キックボクシングジム「SVG AJIRI GYM」でアクションの役に立てばと特訓を受けた。
メテオレンジャーは、1837年に吉田北地区に落下した米納津隕石をきっかけに生まれたとか。リーダーのグリーン、レッド、ブルー、イエロー、ピンクの5人で、地元イベントでショーを披露して子どもたちに人気だ。
課題はアクション。ステージでは、スマートファンの使い過ぎや振り込め詐欺にひっかからないように子どもたちに話したり、方言のクイズを出したりするが、それだけでは悪の敵との戦いを今か今かと待ち構える子どもたちには物足りない。
メテオレンジャーの人気は戦いやアクションにかかっていると、敵にはスマートフォンが基にした「スマボン」の制作を検討中で、一方でメテオレンジャーの戦闘力のアップも欠かせない。そこで同ジム代表でNJKFフライ級と全日本キックボクシング連盟バンタム級のチャンピオンとなった安川賢さん(44)に指導を仰いだ。
安川さんは吉田北地区に住み、メテオレンジャーの任務の要請もあったが、昨年5月にオープンした事務の運営に忙しく、断らざるを得なかったが、トレーナーとしてメテオレンジャーに貢献。この日はあわせて吉田小の5年生も参加し、一緒にウオーミングアップしてからサンドバッグでサンドバッグをパンチしたり、キックしたり。ゲームで小学生と競争して体力向上を図ったりした。
日ごろの運動不足がたたり、すぐに息が上がった。口の部分は息の水分でぬれてくると空気を通さなくなり、ウオーミングアップで体力を失っていた。とはいえ方言戦隊だけあっていくら体はへばっても口は止まらず、方言爆弾をさく裂させて会場を笑いの渦に引き込んでいた。
メテオレジャー対子どもたちのゲームには子どもたちが勝利。子どもたちは「メテオレンジャーと一緒にできて楽しかった」とメテオレンジャーをもちあげるおとなの対応だ。
1時間ちょっとで特訓は終了。グリーンは唯一、キックボクシング経験者で、「キックボクシングは2年ぶりだったが、これからアクションを始めるに当たっていい練習になった」と手応えを感じた。吉田北地区の浜田会長は「夏まつりにも参加して地元の活性化のために頑張ってほしい」と願った。