新潟県文化財保護審議会は24日、三条市の保内三王山古墳群(ほないさんのうやまこふんぐん)出土品132点を県文化財に指定するよう県教育委員会に答申した。
種別は、有形文化財(考古資料)。現在8件の県の文化財指定を受けている三条市で、考古資料の指定は初めてとなる。
保内三王山古墳群は、信濃川右岸の丘陵上に位置し、古墳時代前期と後期で構成される古墳群は県唯一の確認例。葬送儀礼または、副葬品に使用された須恵器、土師器、金属製品、石製品、ガラス製品が出土している。
古墳時代前期と後期における、大和政権と当地の関係を示すことに加え、葬送儀礼の変化を追うことができ、県内の古墳文化を知ることができる貴重な資料であるとされる。
今回、答申された出土品の一部は、三条市歴史民俗産業資料館で常設展示されている。
県文化財の指定は、3月末頃に開催される県教育委員会の3月定例会の議決後の県報告示をもって正式決定される。