三条市下田地区で地域の人々に親しまれる地蔵を写真パネルで紹介する下田郷のいしぶみ企画展「下田郷のお地蔵さま〜癒しと祈りの石仏〜」が31日まで三条市・下田郷資料館で開かれている。
三条市・下田郷土史研究会で行っている「下田郷のいしぶみ調査」の成果をもとに、下田郷の路傍や寺社の境内にある、親しみを感じさせる地蔵をその役割とともに紹介している。
解説文を含めて16枚のパネルを展示。寺院に建つ六地蔵や道端で見守ってきた地蔵、地蔵の衣装などを写真で見てもらっている。
六地蔵は、仏教の六道輪廻(ろくどうりんね)の思想に基づき、六道をそれぞれ守護する六体の地蔵尊でなるもの。六道は天道、人道、修羅道、畜生道、餓鬼道、地獄道で、辻立成就院=北五百川=、蓮光寺=大谷地=、常福寺=牛野尾=、尼寺跡=長野=の六地蔵をそれぞれの造形的特徴などともに紹介。下田郷で何気なく目にしている地蔵に関心をもって見ることができるようになる。
午前9時から午後4時半まで開館、入場は無料。12日午後2時から展示説明が行われる。問い合わせは三条市市民部生涯学習課文化財係(電話:0256-46-5205)へ。