昭栄大橋で五十嵐川をまたぎ三条市の中心地を南北に貫く都市計画道路新保裏館線が間もなく完成。27日午前10時から開通記念式典を行い、午後2時に一般車両に開放して供用開始する。計画決定から半世紀余りでようやくひと通りの完成を見る。
都市計画道路等道路整備事業として計画された新保裏館線は、国道289号の通称「第二産業道路」側からだと三条市役所前を通り、昭栄大橋を渡り、西大崎西本成寺線へ抜ける道路。総延長は3,970mで、今回は嵐南側のJR信越線をくぐるアンダー工区530mとその南側に続く第二工区340mの計870mが開通する。
もっとも今回の開通に先駆けて、第二工区すべては13年12月に供用を開始。アンダー工区の一部、南側からアンダーパス部分の手前までは14年3月に供用開始している。
ただ、新保裏館線はそれでも完成しない区間がある。第二産業道路から北側へ、国道403号三条北バイパスへ接続するまでの1,054mの区間が未整備だ。国道403号三条北バイパスがまだ整備中の現状では、新保裏館線の機能として求められる必要な区間がすべて完成したと言える。計画決定は1963年(昭和38)で、それから数えて実に53年になる。
滝沢市政(76年〜83年)は五大事業を打ち出したが、そのひとつが市街地再開発事業。新保裏館線の整備は、パルム建設やその周辺整備などとともに市街地再開発事業に含まれる。新保裏館線の開通により、五大事業も一定のめどがつくことになる。