燕市は24日午後4時から市役所で4月1日付けの異動に伴う派遣職員3人を対象に一足早く辞令交付式を行った。
派遣職員は引っ越しなど準備が多いことから、ほかの職員の辞令交付より早く行っている。今回の派遣職員3人は、経済産業省関東経済産業局に2年間派遣する用地管財課主事の竹田倫理さん(24)、県に2年間派遣する総務部主事の滝沢昌輝さん(26)、福島県南相馬市に1年間派遣する子育て支援課主任の八子明光さん(40)。鈴木力市長から一人ひとりに辞令書を手渡した。
経済産業省関東経済産業局へ派遣の竹田さんは、地域経済部地域振興課に所属し、地域産業活性化プロジェクトの推進などの業務を担当する。鈴木市長は「経産省と人脈をつくるのがいちばん大事と思っている」、産業振興や補助金について「しっかり勉強し、2年間たったらその人脈や知識、ノウハウをこちらで生かしてほしい」と話した。
竹田さんは「産業についての知識はほぼゼロなので、ゼロだからこそいろんな人から聞いてそれをもって帰れるようにしたい」、「しれっと燕市がこうなんだよとアピールできれば」。鈴木市長は「燕ジュニア検定のテキストを勉強した方がいい」、「大山治郎さんや遠藤栄松さんの本を読んで行くといい」と燕市を代表する経済人の著書を読むよう勧めた。
県へ派遣の滝沢さんは、総務管理部市町村課行政班に所属する。鈴木市長は「うちのお目付役になるので、お手柔らかに」と笑わせ、いちばん市町村と縁のある「いい場所を用意してもらった」、「いろんな市町村から来ている、若い人の多い課なのでぜひ人脈をつくって戻ってきて、そこにいた人があちこちに異動してもすぐに電話で教えてもらえるような関係をつくってほしい」と話した。
滝沢さんは「行政の基本を学べるところなのかと思うので、市町村課の皆さんにかわいがってもらえるように頑張りたい」、「燕市と県のパイプ役のような職員になれるようにいろんな場面に顔を出せるように背曲的ではないので苦手なところだが、積極的にやりたい」。
南相馬市へ派遣の八子さんは総務部税務課に所属し、資産税係で固定資産税の賦課業務を担当する。鈴木市長は「よくぞ手を上げてくださいましたとまずは感謝したい」、「(復興が)まだまだ道半ばの南相馬市に対してわれわれがどれくらいお手伝いができるのか、その代表として頑張ってほしい」、「南相馬燕会もあり、こちらに避難していた人もいるので、そういった人たちと交流しながら燕と南相馬の架け橋になってほしい」。
八子さんは「事例をいただいて大変なことだなと身が引き締まる思い」、「まずもって復興が第一だと思うので、復興に少しでも力になれるように一生懸命、頑張りたい」、「燕市と南相馬市の架け橋も小さな架け橋と思うが、それも踏まえてやっていきたい」と話した。