燕三条地場産業振興センターは25日、道の駅「燕三条地場産センター」を新たにオープンした。初日25日は午前10時からオープニングセレモニーを竣工式を行い、続く26、27日は同センターで「にいがた道の駅フェスタ」を開く。
国道交通省道路局の「道の駅」に登録されるため、登録に必要な要件として不足していた24時間、利用できる屋外トイレを新築し、1階ロビーにタッチパネル式情報端末機で観光情報や渋滞情報などを提供する観光情報コーナーを設置した。昨年11月に一足早く登録証の伝達を受けており、設備の工事が終わるのを待って25日のオープンとなった。屋外トイレ建設費は3,094万円。
県内で38番目の道の駅で、全国では1,079駅が道の駅に登録されている。道の駅登録により、集客向上に期待しており、物産館の売り上げは今年度が約3億3千万円のところ来年度は3億7千万円から3億8千万円を見込む。昨年4月の免税店化による免税の利用は今年度、目標の500万円を達成したが、来年度はその2割増が目標だ。
オープニングセレモニーで同センター理事長の鈴木力燕市長はあいさつで、「ものづくりのまち燕三条地域の優れた製品を全国に情報発信する、販売促進につなげていくなどの取り組みをこれまでもやってきたが、このたび道の駅に指定されるということでますます情報発信、販売促進機能が強化されると確信する」と述べた。
来賓祝辞で国交省北陸地方整備局・藤山秀章局長代理の新潟国道事務所・近藤淳所長は「燕三条地域の金属加工業を核とした産業、文化の情報を発信する場として、さらにはものづくりのまちを観光資源としてその魅力を発揮し、発信し、国内外の観光客を取り込むことで地域全体への効果を波及させる拠点として期待する」と代読。
新潟県三条地域振興局・唐沢俊郎局長は「ものづくりのまち燕三条地域における産業観光の拠点施設であるとともに、県央地域における広域観光の情報発信拠点としても大きな期待が寄せられている」、「三条地域振興局としても燕三条地域の観光と地場産業の振興に向けて精一杯、支援、協力してまいりたい」と話した。
関係者らでテープカットを行った屋外トイレに併設した電気自動車急速充電器のデモンストレーションを行い、同センター副理事長の国定勇人三条市長が電気自動車への充電を実演した。急速充電器は1回500円で利用できる。
また、ロビーにはタッチパネル式情報端末機で観光情報や渋滞情報などを提供する観光情報コーナーを設置。インフォメーションセンターも設置し、職員1人が常駐。無料の記念スタンプも用意している。
道の駅オープンを記念して先着100人に日本初のチタン製オリジナル記念切符をプレゼントした。午前9時45分から整理券の配布を予定したが、いちばん乗りは午前6時半で、整理券配布開始前の9時半までに行列が100人に達して札止めの人気だった。
一方、各地の道の駅が扱っている一般的な道の駅記念切符も1枚180円で販売し、午前10時半までに180枚が売れた。26、27日は「にいがた道の駅フェスタ」を開き、県内10カ所の「道の駅」の特産品販売や観光PRを行うほか、道の駅オリジナルの結晶加飾を施した純チタン製タンブラー(270ml・税込み7,500円)を限定50個、販売する。