燕市は31日午後4時半から市役所で退任式を行い、3月31日付けで退職の退職者34人のうち定年退職して常勤に再任用する4人を除く30人に退職辞令を交付し、奉職に感謝し、新たな人生の門出を祝福した。
再任用の4人はこれまでと同じような勤務が続くため退任式の対象とせず、退任式の始まる前に4人だけを対象に退職辞令を交付した。退任式は対象のうち1人が欠席し、29人が出席した。
女性の職員の中にはスーツのほかに和服の職員もおり、鈴木力市長から一人ひとりに退職辞令を手渡すと、「ありがとうございます」、「お世話になりました」と頭を下げて受け取った。勤続20年以上の24人のうち、再任用を除く20人には感謝状を贈った。
鈴木市長は退職職員に敬意と感謝を示し、退職後も燕市民の人は「引き続き定住人口として、さらにそれぞれの分野で活動人口としていろいろとご活躍していただければ」、燕市民でない人も「応援人口として燕のことをいろいろな形で応援していただければ」と期待し、「皆さまがたがこれまで築いてきたご功績の上に立ってこれからも市政発展のために一丸となって取り組んでまいりたい」と述べた。
教育長を3年間務めて新潟中央高校校長となる上原洋一教育長は「少なくとも教育立市宣言の理念の実現に向けて歩んでいるのではないかといつも実感をかみしめていた」と述べ、職員らの協力に感謝した。
当たり前のことを当たり前のこととしてしっかりやるということが、これが公務員として責務と思うし、それが果たされていることは教育立市宣言にある、人をまちづくりの原点にするという、この精神がしっかりと実現されているひとつの証しではないかと思う。ぜひこれからも自信と誇りをもって仕事に当たっていただければ幸い」と話した。
退職者を代表して勤続38年の堀越基事務局長は「この町でわたしは生まれました、この町で育ちました。この町で働きました。多分、この町で一生を終えると思う。燕が大好きです。日本一輝くまち燕の実現のために、微力だが精いっぱい努力したいと思う。多分、皆さんも同じ考えと思う。あすからそれぞれ別な道に進むが、それぞれの場所で精いっぱい頑張りたい」とあいさつ。退職者に部下の職員から花束を手渡し、現役職員の大きな拍手に送られて退職者は庁舎をあとにした。